「料理を作っているシーン」や「料理を頂いているシーン」などを動画撮影することもよくあると思います。
そんな時にどうやって動画撮影すれば、その料理が”魅力的”に映るのか?
今回は「料理を美味しそうに見せる3つのポイント」をご紹介します。

スチルでもムービーでも”料理を美味しそうに見せるコツ”はほぼ同じです。

たまに”マズそう”に見える時もあるもんニャ…
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アマチュアが料理動画を撮るには?
私たちはプロのカメラマンでもなければ、フードコーディネーターでもありません。
つまり専用のスタジオもないし、照明機材もない、テーブルやテーブルクロスや食器も撮影専用のものではありません。そもそも料理自体がプロのものではないんです。
そんな中「最低限できる範囲のことはやりましょう」ということです。
キーワードは「自然光」「構図アングル」「しずる感」です。
この3つのポイントに絞って「いかに映える料理動画にするか?」について例え映像をもって解説していきます。
料理を魅せる動画撮影3つのポイント
自然光で明るく動画撮影
料理というのは明るく撮影するのが基本です。順光よりも逆光、半逆光がいいですね。被写体に露出をあわせて背景は白飛びしようが問題ないです。
専用のスタジオや照明機材がないので明るい場所、例えば日の差し込む窓際とかベランダ近くとかがいいと思います。
日の光が差し込む窓際、この自然光によって明るく健康的で新鮮な印象を与えます。カメラの設定としては露出アンダーよりも「露出オーバー気味」に動画撮影するのがいいでしょう。
①自然光で【清潔感】を動画撮影
朝の日の光がさわやかに差し込んでいて、健康的な印象があります。
半逆行で露出オーバー気味で動画撮影。
まさにパンのCMみたいな爽やかなシーンです。
注意点としては窓はきれいに拭ておきましょうね!
②自然光で【鮮度】を動画撮影
キッチンは暗いんですが、できるだけ露出オーバー気味に撮っています。
青ネギは水が滴りみずみずしく、緑が鮮やかに撮れています。
注意点はやはり明るさ。明るめに動画撮影です。
彩度を上げて色鮮やかに撮るのもいいでしょう。
③自然光で【清潔感/鮮度】を動画撮影
鶏肉のピンク色が若干”飛び気味”ではあるんですが、これも明るさが必要でした。
やはり暗いと鶏肉の新鮮さが損なわれます。
残念なのは包丁使いが下手な点でしょうね^^
注意点はテーブル、まな板、包丁がきれいなことです。爪も切っておきましょう。
汚いテーブルで黒いまな板、錆びた包丁、汚い手元では画にならないですからね!
構図アングルを考えて動画撮影
次は撮影の仕方ですが「構図とアングル」が大事になってきます。
まずは被写体にバッチリピントが合っていることです。さらに余計なものが映っていないかということ。基本ですね。
被写体である”料理”により注目させたいなら「近接撮影で背景ボケや前ボケ」を使いましょう。パンフォーカスだとあまり画にならないんですよね。あとは「3分割法」や「斜め構図」「画角からちょっとはみ出す」ようなスチルの基本的な撮影方法も多用していきましょう。
①ニシンそば【斜め構図】で動画撮影
メインのニシンそばとお茶を「斜め構図」で動画撮影しました。
メインの被写体であるニシンそばにピントを合わせます。
注意点はメインの被写体がど真ん中にある「日の丸構図」を避けることです。
例え、ニシンそば一つでも真ん中ではなく少しずらす方が構図として”座り”がいいですね!
②豚の角煮【背景ボケ】で動画撮影
数ピンの品数の中、メインの豚の角煮を動画撮影しました。
油でテカテカの豚の角煮。前ボケ背景ボケを取り入れてメインの角煮に目が行きますね。
やはり映像は「いったい何を見せたいのか」という”意図”が大事です。
「注目すべきはこれですよ」と提示することも一つのテクニックです。
③手羽先【近接撮影】で動画撮影
料理は広角で撮るよりもある程度「近接でクローズアップ」して撮る方が見栄えがいいです。
近接にすることで背景ボケ効果も得られるし、手羽先の脂ぎったボリューミーな感じが得られます。
注意点としては近接で(寄って)撮ると露出アンダーになりがちなんで絞りを開放ぎみにすることと、被写界深度が浅くなるのでピントを丁寧に合わせることが大事です。
しずる感を出す動画撮影
「料理をいかに美味しそうに映像に収めるか」の重要なポイントとして【しずる感】というものがあります。
【しずる感】とは映像を見てるだけで「どんな味わいか」「どれほどジューシーか」「どれほどみずみずしいか」などが分かるような「五感に訴えるような映像」のことを言います。
たまに「よだれがこぼれそう…」なんてことがあると思います。
この「しずる感」があると料理の味覚などのイメージが膨らみ、”よだれ”がこぼれそうになるんです。
①熱々の湯気を動画撮影
焼きたてのホットサンドです。半分に切ると中から湯気が出てきました。
包丁で切る際の「ザクザク」という音もパンの焼きたて感をイメージできるし、小麦の”あま~い香り”が香ってきそうです。
中にチーズを挟んでたんですが、今回はあまり伸びなかったです^^
チーズの「びろ~ん」っと伸びるのも”しずる感”ですよね!
②鍋のグツグツを動画撮影
すき焼きの”割した”が「グツグツ」と炊かれています。
「牛肉から出た油」と「割したの甘辛い匂い」がこちらまで漂ってきそうです。
近接撮影でボリューム感を出しての動画撮影ですが、臨場感があっていいですね!
湯気でレンズが曇らないように注意しましょう!
③食感と弾力を動画撮影
沖縄料理、豚の角煮です。湯気と脂ぎった感じ「しずる感」満載ですね!
さらにお箸で挟んだ時の弾力感は「口に入れた時の食感」までもイメージできます。
「しずる感」は五感に訴えるような映像にしてくれます。味覚/におい/温度/食感/までも表現されます。
近年はSNSなどで料理を撮影することが多くなってきました。
皆さんもこの「しずる感」に注意して動画撮影しましょう!
料理の動画撮影まとめ
以上、料理を美味しそうに動画撮影する3つのポイントをご紹介してきました。
これからYouTubeで料理動画をアップしようとかSNSで手料理画像をアップしようとしている方は、是非参考にしていただきたいと思います。

もっときれいな動画で説明できればよかったんですが、”何気に”撮っていたものを今回使用しましたので悪しからず。。。

太郎さんあんまり料理しないもんね~^^
1、自然光で明るく動画撮影
日の差し込む窓際で清潔な調理道具を用い、露出オーバー気味に動画撮影すると清潔で新鮮な料理動画が撮れます。暗いと美味しくなさそうに見えます。
2、構図/アングルを考えて動画撮影
カメラの基本である「斜め構図」「3分割法」「背景ボケ」を使いメインの料理を際立たせます。画角からはみ出すくらいの近接撮影も美味しそうに見えます。
3、「しずる感」を動画撮影
映像だけでヨダレがこぼれそう…という五感に訴えるような映像で味覚/食感/温度/においが伝わるように動画撮影すること。鍋の湯気や野菜の水滴、肉汁やチーズのとろみなど。
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